新型コロナウイルスの影響で2020年、2021年と2年間開催できず、3年ぶりの開催となったcircle’22に参加してきました。

福岡に移住する前の東京在住時代にも2回ほど遊びに来たことがあるくらい大好きなフェスcircle。例年は海の中道海浜公園で開催されてきましたが、2022年は感染症拡大リスクの観点から開催許可が下りなかったとのことで、マリンメッセB館と隣接する会場での開催となりました。

1日目は生憎の雨模様だったため、マリンメッセの屋内が逆に功を奏してとても快適に過ごすことができました。また海の中道海浜公園よりも福岡市内からのアクセスが格段に便利だったこともマリンメッセ開催の2022年ならではでした。

Never Young Beach circle’22 ライブレポート&セットリスト

Circle’22のトップバッターはNever Young Beach

2019年のフジロック 晴天のグリーンステージで観たネバヤンのライブがとにかく最高で、その後2020年にリリースされた映画ロマンスドールの主題歌「やさしいままで」は心が荒んだときにいつも聴いてしまう程大好きな曲な一方で、2021年の11月にギターの阿南智史が脱退を表明してからネバヤン自体初めてのライブだったこともあり、circle’22のライブむちゃくちゃ楽しみ&少しばかりの緊張感が入り混ざる不思議な感覚で開演を待ちました。

半年ぶりのライブということで序盤、安部勇磨のボーカルにも硬さが見られたものの、数曲を演奏するごとに歌もどんどん良くなっていって、中盤で披露された「やさしいままで」心に響きました。

少し遠目の席でスクリーンがないためサポートギターが誰か最初わからなかったのですが、なんと元「森は生きている」で現在はOkada Takuro名義で活躍中の岡田拓郎と、元「The Cigavettes」のリーダー&ギタリストでくるりや銀杏BOYZ、エレファントカシマシのサポートメンバーも務めてきた山本幹宗のツインギターであることが判明し、テンション激上がり。

山本幹宗は福岡出身なだけに期待値上がるし、初めてcircleに来た時のトップバッターが森は生きているだったなあ、など色々思い出していました。

ライブは終盤にかけてどんどん良くなり、安部ちゃんのテンションもどんどん上がって、ラスト2曲明るい未来からの夏のドキドキで安部ちゃんが体全身を使って楽しそうに踊りながら歌っている姿がとても印象的で、フェスのトップバッターを飾るにこれ以上無いライブでした。

Never Young Beach Circle’22 セットリスト

(以下順不同、詳細なセットリスト募集中)
どうでもいいけど
気持ちいい風が吹いたんです
サイダーのように言葉が湧き上がる
あまり行かない喫茶店で
やさしいままで
ヘイヘイマイマイ
アイアイ
明るい未来
夏のドキドキ

キセル+エマーソン北村 circle’22 ライブレポート&セットリスト

続いては、マリンメッセB館を出て屋外の駐車場に設営された屋根付きのKOAGARI STAGEでキセル+エマーソン北村。結構な雨が降っていたので屋根付きにして頂いて本当に感謝。

かつてからキセルのサポートメンバーを務めるエマーソン北村さんですが、今回はキセル+エマーソン北村名義。circle’20で初めて呼んでもらったものの開催中止となり、circle’21の配信ライブを経て2年越しに実現した有観客でのキセル+エマーソン北村編成ライブ。

名曲くちなしの丘、ベガなど序盤はキセルの曲を中心としたセットリストで、中盤エマーソン北村名義の曲も演奏しつつ、終盤はCCBスタイル(辻村豪文がドラムを叩きながらボーカルも務める編成)で原田知世さんに影響した真昼のたぞがれなども演奏する贅沢なセットリストでした。

キセル Circle’22 セットリスト

(以下順不同、詳細なセットリスト募集中)
卯月の夜半
くちなしの丘
ベガ
真昼のたそがれ
どこゆくの
寝言の時間
鮪に鰯

スチャダラパー circle’22 ライブレポート&セットリスト

曲を知らなくともフェスで観客を盛り上げることに関しては鉄板のスチャダラパー。

この日はロボ宙をゲストに迎え、「岡村ちゃん目当てだと思いますが最後までお付き合いください」など脱力系MCも挟みながら、安定感満載のライブでした。

hiphop系のアーティストにとってCall and Responseできない難しい状況の中で披露したライツカメラアクションでは、声を出さずとも観客が身振り手振りでレスポンスすることで会場に一体感が生まれ、CMでも使われているget up and danceではスチャダラパーに詳しくないであろう方々も盛り上がっている姿が印象的。

そして終盤、お約束の心のベストテン第1位はコーナーでは、石川ひろみのまちぶせ〜荻野目洋子のダンシングヒーローで笑いをとってからの今夜はブギー・バックで会場大盛り上がり。

ラストに一足早い夏の先取りとしてサマージャム’95を披露、あっという間の50分間でした。

スチャダラパー Circle’22 セットリスト

(以下順不同、詳細なセットリスト募集中)
アーバン文法
シン・スチャダラパーのテーマ
MORE FUN-KEY-WORD
ライツカメラアクション
ヨン・ザ・マイク
get up and dance
今夜はブギー・バック
サマージャム’95

ハンバートハンバート circle’22 ライブレポート&セットリスト

TENDREもやのとあがつま(矢野顕子&上妻宏光)も観たかったのですが昼食休憩を挟んで、ハンバートハンバートからライブ再開。

ハンバートハンバート、昔すごくよく聞いていてライブもよく見ていたのですが最近はあまり追えていなく、どんなライブをするのか楽しみにしていたらMCは昔と変わらずの超脱力系。

「さっき間違ってマリンメッセA館にいっちゃたらさあ」

「B’zさんがやっててねえ」

「そうB’zさんがライブの仕込みやリハーサルをしていて、何か手伝えることないかなって考えたんだけど」

「何もないねえ」

同じ週末の土曜日日曜日にマリンメッセA館でB’zがライブしていたことから、2日目のくるりなどMCでB’zを話題にするアーティストも多かったのですが、その中でも秀逸なハンバートハンバートのMC

しかし歌は最近の曲も昔の曲も本当に良くて、ライブで初めて聴けた虎が胸に響きました。感動しすぎてセットリスト全然覚えてなくてごめんなさい。。

ハンバートハンバート Circle’22 セットリスト

(以下順不同、詳細なセットリスト募集中)
長いこと待っていたんだ
おなじ話
それでもともに歩いていく

ホンマツテントウ虫〜サザエさん一家

Original Love circle’22 ライブレポート&セットリスト

日本が誇るファンク・ジャズバンドOriginal Love

2019年のGreenroom Festivalで初めて見て、その時は遠くからだったので接吻聞けたなー、くらいの印象だったのですが、今回ちゃんとOiginal Loveのライブを見てまず演奏の巧さにビックリ。

Fishmansなどでサポートを務めるヒックスヴィル小暮晋也、同じくヒックスヴィルで小沢健二やKIRINJIのレコーディングに参加している真城めぐみなど錚々たる面々がサポートメンバーを務めているから当然と言えば当然なのですが、田島さんのパフォーマンス、熱量、歌唱力の高さも半端ない。

Original Love最大のヒット曲でバンド自体に詳しくなくても誰もが知っている名曲である接吻はもちろん良かったのですが、それ以上に終盤3曲のグルーヴ感が凄くて曲を知らなくても知らず知らずのうちに体が動いてしまう素晴らしいライブでした。

Original Love Circle’22 セットリスト

月の裏で会いましょう
LOVE SONG
Let’s Go!
ゼロセット
接吻
スキャンダル
Two Vibrations
R&R

堀込泰行 circle’22 ライブレポート&セットリスト

エイリアンズやDrifterなどの名曲を中心に昔からKIRINJI聴いていたのですが、KIRINJIも堀込泰行もライブで見たことがなくこの日見たアーティストの中で唯一初見だったので、どんなライブを披露するのか想像もつかず開演前からドキドキしていました。

夕方になっても小雨が降る中、開演5分前の時点で屋外のKOAGARI STAGEは満員、テントの外にも人が溢れている状態で、観客の期待値の高さが伺えます。

そんな中で演奏された1曲目は風を撃て、10分前までOriginal Loveでもサポートを務めていた真城めぐみをはじめとするサポートメンバーの演奏もさることながら、ただただ堀込さんの声の良さとメロディの素晴らしさにうっとりしてました。音源で聞くよりも数倍よく感じる、これぞライブマジック。

何百回聞いてきたか分からないほど自分の体に染みついているエイリアンズ、映画「僕たちはみんな大人になれなかった」の主題歌が印象的でまさか演ると思っていなかった燃え殻、空が暗くなってきた時間帯にWHAT A BEAUTIFUL NIGHTを演奏してこの日のライブは終了。

堀込泰行ファンも唸る名曲連発のセットリストで40分とは思えないほど濃密で凝縮されたライブでした。

堀込泰行 Circle’22 セットリスト

風を撃て
Sunday in the park
New Day
エイリアンズ
燃え殻
WHAT A BEAUTIFUL NIGHT

岡村靖幸 circle’22 ライブレポート&セットリスト

そしてこの日の大トリは岡村靖幸。

岡村ちゃんを見るのは3回目で、1回目は2014年のSWEET LOVE SHOWER、2回目は2015年のフジロックだったのですが、両方のライブとも個人的な事情もあって若干不完全燃焼だったので、7年ぶりとなる今回のライブ数週間前から本当に待ち焦がれていました。

この日参加した観客の中でも岡村ちゃん目当ての方が多かったからか、開演5分前にはかなりの席が埋まっている状態で、みんなどこかソワソワしている感じが伝わってきます。

19時10分、ステージが暗転してSEが鳴り響く中でまずはサポートメンバーが登場。

そして深青色の照明がステージを包む中で岡村ちゃん降臨&ギターを手に持ち、あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろうのイントロを奏でた瞬間、マリンメッセ福岡の会場が爆発。私も我を忘れて飛び跳ねてしまったくらい、あの瞬間の興奮は数日たった今でも忘れられないです。

1曲目でいきなり酸欠になるかと思ってたら、間髪入れずシームレスに始まっただいすき〜カルアミルクと至極の名曲3連発で卒倒状態。サポートメンバーにホーン隊もいることから今まで見た2回のライブよりも音に厚みがある上に、岡村ちゃんの体も気持ちスリムになっていてダンスも歌もキレッキレ。

ダンサー陣を迎えての披露したステップUP↑〜住所のメドレーもさることながら、まさかフェスで聴けると思っていなかった家庭教師でまたもテンション上がり、ステップアップLOVEではDAOKOパートも歌い上げ、MC挟んでからの愛はおしゃれじゃない〜ビバナミダで完全に昇天しました。

ラスト2曲を最新の曲で締めくくるところに岡村靖幸の現役感を見た、控えめに言って最高でしかないライブでCircle’22初日文句無しのベストアクトでした。

岡村靖幸 Circle’22 セットリスト

あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
だいすき
カルアミルク
メドレー(ステップUP〜住所)
家庭教師
ステップアップLOVE
彼氏になって優しくなって
愛はおしゃれじゃない
ビバナミダ

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